引っ越しの際には、衣類や小物などをダンボールに詰めて運搬することになります。
荷物の量にもよりますが、4LDKの4人家族の場合ですとダンボールの数は100個程度になってしまうのが一般的です。
それだけ大量のダンボールがありますと、しっかりと中身が分かるようにしておかないと転居先で収拾がつかなくなります。
そのため、ダンボールには必ずマーキングをしておくのが鉄則となりますが、ただ適当に書けばいいというものではありません。
ダンボールに書くべきことは2つあります。
1つは転居先のどの部屋で使う荷物が入っているダンボールなのかということと、もう一つはダンボールの中に何が入っているかということです。
転居先のどの部屋に運ぶべきダンボールかが分からないと、引越し業者の作業員は適当な場所にまとめて運んでしまいます。
それをやられてしまうと、引越し業者が帰ったあとに自分でダンボールを部屋ごとに仕分けして、各部屋に運ばなければならなくなってしまいます。
そんなことにならないために、事前に転居先の簡単な見取り図を作成し、部屋ごとに番号を決めてそれをダンボールにマジックなどで記載するようにすればいいわけです。
たとえば居間を「1」、寝室を「2」と決めたら、その部屋に運ぶべきダンボールにその番号をふっておくわけです。
そして、引越し当日にその見取り図を引越し業者に渡すようにすれば、部屋ごとにしっかりと仕分けしてダンボールを運んでくれます。
ダンボールが部屋ごとに仕分けされていても、その中に何が入っているか分からないと、こんどは開けるときに困ってしまいます。
そのため、ダンボールの中に何が入っているかについても、しっかりとマジックで書いておく必要があります。
ただし、ここで注意をしなければならない点が1つあります。
それは、ダンボールの中身が何なのかを引越し業者に分からないように書くということです。
ダンボールの中身が分かってしまうと、物によっては引越し業者に盗まれる可能性があるからです。
たとえば、ブランド物のバックなどの高価なものや女性の下着などです。
そういった被害を防ぐためには、引越し業者には分からないような独自の記号を決めて、それをダンボールに書くようにすればいいわけです。
もちろん、自分自身がその記号の意味を忘れてしまっては困りますので、しっかりと記号のリストを作成しておくようにすることが大切です。
当然のことですが、そのリストは絶対に引越し業者に見せてはいけません。